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ど田舎に棲む

ど田舎に棲む

小ボケ弟その1

二人目は女の子が欲しいと思っていた。
一人目の産み分けも成功したので、二人目もと思って基礎体温をつけ始める予定でいた。

しかし転勤途中の車の旅。
シアトルからアラスカへ向かう旅の途中で泊まったホテル(In Canada)でついつい燃えてしまったのである。

3週間後の妊娠判定薬でビンゴだった。
燃えてしまったので男の子だろうと思ったが、最後まで望みは捨てきれず、ガレージセール(個人宅でのフリマだ)で思わずピンクとブルーのフリフリドレスを買ってしまっていた。

そして20週での初の超音波。
技師のお姉さんは明るく
『あ~、インノーが見えますね~♪』

そ、それって完璧男ってことですか・・・

今からお祈りすれば消えるかも知れない、と思ったが、日頃の行いがあまりよくないので諦めた。

 
アラスカでは小さなクリニックでパートしていた。
その小さい町は、小さな病院とそのクリニックしか医療機関がなかった。
最初の妊婦検診に行ったのがそのクリニックだったのである。
ワタシの入っている保険を受け付ける、受け付けないで窓口でもめたワタシ。
ワタシがあまりに文句をつけるので、そこのオフィスマネージャーが出てきたくらいだ。

そして就職先を見つける前にコドモの預け先をまず決めようと行った託児所で、そのクリニックが受付を募集していることを知った。
もめた後だが駄目を承知で応募したら、そのオフィスマネージャーがなんと採用してくれたのであった。

それも妊婦であることを承知の上で、である。
なんと太っ腹なマネージャー。
彼女はその後何かとワタシ達の面倒を見てくれた、頼れる存在になるのだった。



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